「本当にこの人、細かくてめんどくさい人だな」
「いちいち小言言ってくるから腹が立つ!」
「話したくもない!」
「顔を見るだけでムカつく!」
「一緒に働きたくない!!」
そんな風に思う人、職場や自分の周りににいませんか?
今回はそんな嫌いな人と仲良くなる方法をお伝えします。
今回ご紹介するのは「大人の学校」の生徒さんが、実際にやったことを記事にまとめています。
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なぜ嫌いだったか?

やたらと自分を否定してくるし、その人のやり方や価値観を押し付けてくる。
だから上司もその人に対して「言い過ぎだ」と思っているくらいでした。
大人の学校の山田くん(仮名)の職場にはすごく口うるさいおばさんがいました。
蛇口を閉めてなければ
「山田くん!水ちゃんと閉めて!!」
「あなたはいつも水出しっぱなしにして!!ちゃんとしてください」
と一言多く、毎回無駄にイライラさせられる。
やり方がおばさんのやり方と違うと
「それ、やり方違うから。」
「そんなやり方するとこっちが困るんだけど」
と職場ではやり方を決められていないのに自分のやり方を押し付ける。
そんなおばさんに山田くんは日々イライラを募らせていました。
嫌いな人に対して、どう対応していたか?

山田くんは
「話すと本当に腹たつんで、僕も嫌な空気丸出しで、『はいはい(めんどくさそうに)』『そんなん、あんたもじゃないですか』って棘のある対応をしてます」
「けど、そうすると火に油をそそぐようなもので余計に嫌な対応が返ってくる」
「今のままだと見るだけで嫌な気持ちになるし、怒りが収まらない」
「これから一切会話しないように無視したろうかと思ってるんです」
と言っていました。
最悪、仕事も辞めようかとも考えていたそうです。
人はどうすると仲良くなるか?

仲良くなるために大切なのは、コミュニケーションによってお互いを理解し合い(相互理解)、相手のことを好きになることです。
そのために3つのステップがあります。
①自分を知ること
まずは自分がどんな人間かを知り、受け入れること。
自分で自分のあるがままを受け入れていないと相手のことも受け入れることができません。
だからこそ、最初は「自分を知る」「受け入れる」ということから始めます。
②相手を知ること
次に相手を知り、受け入れます。
順番は『7つの習慣』にもあるように「まず理解に徹し、理解される(相手を自分が先に理解するから、自分も相手から理解される)」です。
相手を知るには質問したり、相手の気持ちを想像したりすることが大切です。
ここで自分と向き合ってきた①の経験が活きます。
そして①で「ありのままの自分を受け入れる」ということができていて初めて相手のことをありのままで受け入れることができます。
③自分を知ってもらうこと
相手を知ろうと真剣に話を聞くと、相手からも真剣に話を聞かれるようになります。
ここで初めて自分のことを話して受け入れてもらえる状態になります。
そして①で自分を知っているからこそ、きちんと自分のことをわかってもらえる会話ができるのです。
これが人と仲良くなるまでに大切なことです。
仲良くなるために何をしたか

話を山田くんに戻します。
コミュニケーションの本質は「相互理解」をすることで「お互いを好きになる」ことです。
しかし、今の山田くんの状況はお互いに歩み寄ろうと一切していない状況でしたので、お互いを理解し合う②③の環境になっていません。
お互いに「わかってほしい」「わかってほしい」の引っ張り合いです。
だから山田くんはそこで向きを変えました。
「相手に寄り添うことを意識してみます」
具体的には
「今挨拶してないんで、嫌だけど朝毎回挨拶をするようにします」
「話できる機会があったら極力歩み寄って理解する努力をします」
という二つのことに取り組んで見ることにしました。
実際に仲良くなれたのか?

それから毎日イヤイヤだけど、挨拶をするようにしていったそうです。
「最初は本当に挨拶したくなくって、声もめっちゃ小さかった」
と山田くん。
「話も反抗的な態度ではなく、極力素直に聞くように意識してました。最初は怒りをこらえるのが大変でしたが、なんでこういうこというのかなって純粋に興味を持つようにしたら意外とちゃんと話し聞けました」
と聴き手にも徹して、②の「理解に徹する」実践も繰り返します。
挨拶を始めて3週間くらい経ったある日、
今まで山田くんに向かっていた矢印がまるでなかったように、自然と接してくれるようになったそうです。
未だにおばさんの責め心は変わっていないそうですが(笑)、
「矢印の方向が上司の方に向かうようになった」とのこと。
これまで敵だと思っていた相手との関係の変化に山田くんも戸惑ったそうですが、この関係の変化にコミュニケーションの順番と、嫌でも実践を続けることの威力を感じたそうです。
これを読んでいるあなたももし嫌いな相手がいるのであれば、その人に敢えて近づき、歩み寄ってみませんか?
挨拶と、相手の話を真剣に聞くこと。
この二つをするだけでも関係が変化しています。
傷口に蓋をするのではなく、
敢えてその傷口に触れ、洗浄し消毒する。
それが傷を化膿させず、早く治すためのポイントです。
痛いものだからこそ、目を背けず向き合ってみませんか?
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